ひとひらの
ひとひらの萌黄の紙に明日をこめ鶴折りたれば飛ぶかもしれず
(ひとひらのもえぎのかみにあすをこめつるおりたればとぶかもしれず)
-歌集『ガラスの靴』-
アメリカでは初の黒人系大統領が選ばれ、新興国の力がいやが上にも増し、
日本においても、長かった自民党政権から民主党政権への交代が起った
この2009年、それを後の世から見たとき、いったい、
どんな年であったとの評価が下されるのでしょうか?
社会の幸福と個人の幸福とは必ずしも一致するものではないにしても、
昨年末から今年にかけては、その両方の『幸福』というものが、
やはり大きく重なっていると強く感じたように思います。
社会の経済が悪くなっていけば、様々の箇所で綻びが現れ、それが単に
個人のレベルでの、所謂“自己責任”の結果の『不幸』を招くのではなく、
それらを包含する社会システムの不備と破綻が、個々人の『幸福』を
大きく左右するのだと、身をもって感じた年だったように思います。
個人的なレベルで振り返っても、例えばある終りがあり、又終りの初めが
始まったり、と激しく揺さぶられた時でしたが、そうしたことを抱えながら、
しかし、新しい時間に向おうとするとき、選んだのはやはりこの歌でした。
今、私たちの上にいかなる難題が山積していようと、近しい人にも遠い人にも、
すべての人の明日へと、新しい光りが力強く差し込むことを心から念じて
2009年最後の、そして明日からの2010年のブログの初めといたします。
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